視察会レポート
Date:2019.3.19 / Category:トピックス
今年の企業視察会は、3月8日(金)に㈱神戸製鋼所様、3月9日(土)は岡崎鑛産物㈱様を訪れました。
<㈱神戸製鋼所様訪問>
鋳造では欠かすことの出来ない材料“銑鉄”を精製している、加古川製鉄所の敷地内を見学させていただきました。
溶銑を運んでいるトーピードカーが頻繁に構内を走っている中、全高約113mの3号高炉、銑鉄を保管しているヤード、鋳銑機工場、そして見学者にとって一番見所の多い厚板工場を順番に案内していただきました。
また、工場敷地と一般住宅地までの距離が100mもないことを踏まえ、加古川市住民に対して行っている環境対策(工場敷地を囲むように設置された粉塵対策防塵ネット・防風ネットなど)に、企業として地域との共存をとても大切にしている印象を受けました。
<岡崎鑛産物㈱様訪問>
鋳造の造型過程に必要な塗型剤を製造している、大阪営業所を見学させていただきました。
塗型剤製造に関わる一連の設備を案内していただきました。
どの工場内でも目を惹いたのは、清掃の行き届いた作業場でした。
塗型剤の原材料は粉末が多いにもかかわらず、工場内はとても綺麗に清掃されていまして、後にお話しされたところによると、現場の方々の職場環境に対する意識が変わるように企業が啓蒙(粉塵が身体に及ぼす危険性の周知など)した結果、作業後の清掃はもちろん、作業の合間にもこまめな清掃を行っているとのことでした。
鋳造業で使われるのは主にアルコール溶剤なのですが、製品全体の出荷比率だと水性溶剤が38%あるとのことで、様々な造型プロセスに合わせた製品作りを心がけていることが伺えました。